活性酸素とは

油もそうですが、酸化したものは私たちの体をサビつかせてしまう原因となります。そして、このサビはさまざまな体の不調を引き起こす原因になってしまうことが多いのです。そのため、できるだけ酸化してないものを体に摂り入れることが大事です。一方で、体の中で酸化物を増やしすぎないことも重要です。

解毒器官でもある肝臓で多く作られる活性酸素は、適量であれば、ウイルスや細菌などの外敵から体を守ってくれる働きがあります。しかし、過剰に発生してしまうと、体を傷つけてしまう原因になってしまうのです。

通常、肝臓はこの活性酸素を抑えるために、SOD酵素(スーパー・オキサイド・ディスムターゼ)を作り出します。このSOD酵素が十分に作られていれば、過剰に発生してしまった活性酸素を抑えることができます。しかし、現代はさまざまな要因により、活性酸素が過剰になってしまっていることが多く、そのバランスが崩れてしまっている人が増えています。

また、このSOD酵素は40代を過ぎると徐々に分泌量も減ってくるといわれています。
そのため、老化や病気、あらゆる不調の原因となる活性酸素の増えすぎを抑えることができる抗酸化作用の高い物質が注目を浴びています。

活性酸素は体にとって良い?悪い?

免疫力を下げてしまう原因はさまざまありますが、過度なストレスがかかった時に、体の中で多量に発生してしまう活性酸素というものがあります。

この活性酸素が実は免疫力を低下させてしまうひとつの要因でもあるといわれているのです。

活性酸素とは

私たちは生きていくために呼吸をして体の中に酸素を取り込みます。その取り込まれた酸素の約2%が、活性酸素に変化するといわれています。この活性酸素は他の物質を酸化させることができるほどの強い力を持っています。そのため、殺菌力が強く、侵入者である細菌やウイルスを退治してくれる役割もあるのです。 しかし、この活性酸素が増えすぎてしまうと、正常な自己細胞や遺伝子にも攻撃をしてしまいます。つまり、活性酸素が体内で増えすぎてしまうと、免疫力の低下を引き起こしてしまうのです。

現代人は活性酸素が増えやすい?

呼吸時の酸素の一部が活性酸素に変わる以外にも、私たちはさまざまな経路から活性酸素を体の中に取り入れてます。活性酸素が増加する要因はさまざまあります。

体の中に細菌やウイルスなどの侵入者が入ってきた時には、退治するために、たくさんの活性酸素が作られます。また、私たちの身の回りに多く存在している加工食品や医薬品、農薬、殺虫剤、排気ガス、汚染された水道水、タバコなどの化学物質が体内に入ってしまうと、体の中で活性酸素が多量に発生してしまうのです。他にも精神的なストレスがかかることで、体の中で活性酸素が多量に作られるといわれています。

現代人は化学物質に頼ることも多く、ストレスを抱えている人が多いことから、体の中に過剰に活性酸素が増えてしまい、免疫力の低下を引き起こしてしまっている人が多いのです。

活性酸素を増やしすぎないことが大切

活性酸素は必ずしも悪ではありません。適量であれば、むしろ、免疫の役割を果たしてくれるのです。ただ、増えすぎるとNG。
活性酸素を増やしすぎないように気をつけることが必要です。